三菱UFJ銀行のバンクイックは数あるカードローンの中でも安心・便利でしかもお得と人気の高い商品の1つです。
でも利用している方の中には、今の借入限度額では物足りなく感じている人もいるのではないでしょうか?
基本的に、カードローンの借入限度額は契約後の増額が可能です。それはバンクイックも例外ではありません。
しかしいざ借入限度額を増額しようと思っても、どうやって増額手続きをするのか、そもそも借入限度額の増額は誰でもいくらまででもできるのか…など様々な疑問が浮かんできますよね。
ここではそんなバンクイックの借入限度額増額の仕組みやよくある疑問について詳しく解説していきたいと思います。
バンクイックの借入限度額増額方法
まず、バンクイックの借入限度額増額方法を確認しておきましょう。
三菱UFJ銀行ではバンクイックの取り扱い部署として第二リテールアカウント支店を設けています。この支店の専用ダイヤル0120-76-5919に電話をして、借入限度額増額の希望を伝えるようになっているのです。
ただし、電話で申し込みをすれば誰でもすぐさま希望通りの金額まで借入限度額が増額されるわけではありません。
借入限度額の増額には、契約時とは別の審査が必要になります。また、最大借入限度額500万円までの範囲であれば必ず増額可能かと言えば、そういうわけでもありません。
増額の上限は決まっている?
借入限度額増額審査の内容について解説する前に、借入限度額増額の上限を決める要素について知っておいた方が良いでしょう。
(⇒バンクイックで増額する時の必要書類)
カードローンのような個人の借り入れに関しては、合計額が本人の年収の3分の1を超えてはならないと貸金業法という法律の中で定められています。これを総量規制と呼びます。
総量規制を超える貸し付けがお互い承知の上で行われた場合、罰則を科せられるのは業者側なので、カードローン業者が積極的にこの制限を破ることはまずあり得ません。
個人の借りすぎを防ぐために設けられたいわゆるセーフティラインとして総量規制は設定されたのですが、一方でもっと借りたいという人にとっては足かせとなってしまう仕組みとも言えます。
いくら借入限度額の増額を希望しようとも、この総量規制の上限を超える借り入れは原則としてできません。もちろん、もしもすでに他社で借入枠があればそれを差し引いて考えることになります。
銀行だから総量規制は関係ないけれど…
ただしバンクイックに関しては話が別です。
バンクイックはご存知の通り三菱UFJ銀行のカードローンですが、実は銀行直営のカードローンの場合は総量規制の対象にはなりません。
総量規制を含む貸金業法という法律自体がそもそも消費者金融のような貸金専業の業者に対して効力を持つものであり、貸金専業ではない銀行のような金融機関はその適用外となるのです。
したがってバンクイックでは年収の3分の1を超える借入も不可能ではないのです。少なくとも、もし年収の3分の1以上の金額を借りたところで違法にはなりません。
とはいえ、バンクイックなら確実に年収の3分の1以上になる借入限度額の増額ができるかと言えば、必ずしも答えはイエスではありません。
繰り返しになりますが、総量規制は借りすぎを防ぐためのセーフティラインです。総量規制対象外の銀行カードローンでも、それは少なからず目安としている部分があると考えて置いた方がよいでしょう。
むしろ、審査の厳しさという意味では消費者金融よりも銀行の方が比較的厳しい傾向があるため、場合によっては期待外れな審査結果になってしまう可能性もゼロではありません。
借入限度額増額審査を通るために必要なこと
それでは借入限度額の増額審査とはいったいどのようなものなのでしょうか?
実はバンクイックを含め、カードローンの借入限度額増額審査のポイントは基本的にはどこも大きくは変わりません。借入限度額の増額審査をスムーズに通すためには、業者から優良顧客であると認められる必要があります。
カードローンの審査と言うとまず思い浮かぶのは最初の契約時の審査ですよね。この契約前の審査の主要な目的は、返済能力の見極めです。
- 本人の自己申告情報
- 本人確認書類など提出書類
- 信用情報
契約前の審査ではこれらのデータを基に返済能力を評価するわけですが、逆に言えばこの時点ではあくまでもデータ上からしか判断することができません。
実際に契約したとして、その利用者が本当にきちんと返済する経済力と意思があるかというのはまだ未知数なのです。
端的に言えば、新規契約時点ではまだ信用度という意味ではゼロに近い状態ということになります。新規契約時の借入限度額がかなり低めに設定されることが多いのはそのためです。
信用度を高め、優良顧客として認められることが、借入限度額増額のための必須条件になります。
優良顧客と認められるための3つの条件
信用度を高め、優良顧客として認められるための条件は大きく分けて3つ挙げられます。
- 契約から一定期間経過している
- 契約期間内で複数回の利用がある
- 返済期日などのルールを守って利用している
まとめると、ある程度の利用期間と利用頻度があり、なおかつ利用ルールをしっかり守っていることが優良顧客の条件と言えます。利用期間の目安はだいたい半年前後と見ておいてください。
原則として、この3つの条件がすべてそろわなければ借入限度額の増額審査には通らないと思っておいた方が良いでしょう。
逆に言えば、3つの条件を満たしていさえすれば借入限度額の増額審査で手こずることはほとんどありません。
他社で借りるより借入限度額増額がおすすめな理由
急ぎの時や増額審査に自信がない場合、いっそ他社で新たに借入枠を作った方がよいのでは?と考える人もいるかもしれませんが。これはあまりおすすめの方法とは言えません。
借入限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上50万円以下 | 14.6% |
50万円超100万円以下 | 12.6% |
100万円超150万円以下 | 11.6% |
150万円超200万円以下 | 9.6% |
これはバンクイックの主要な借入限度額と金利の一覧です。見ての通り、借入限度額が高くなるほど金利は下がっていくようになっています。
つまり借入限度額の増額が成功すれば、金額によってはさらに低金利で利用できるようになるのです。
一方、他社で新たに借入枠を作る場合、当然バンクイックの金利は変わりません。しかも、他社でもまた低い借入限度額からのスタートとなるため、高めの金利設定になってしまう可能背が高いのです。
複数借り入れのデメリット
複数のカードローン業者で借入枠を持つことを多重債務と呼びますが、これには金利以外にもデメリットがいくつかあります。
- 毎月複数回の返済があるため、金銭的・精神的に負担が大きい
- 現状の借入残高や先の返済計画が曖昧になりやすい
- 借り入れ件数が増えるほど審査に通りにくくなる
このように同じ借入額でも1社で借りるよりも複数社で借りている方が本人負担がより重く感じられるようになるため、中には返済難に陥り債務整理をしなければならないところまで追いつめられてしまうというケースも少なからずあります。
そうしたリスクを考えても、やはりもっと借りたいという願いを叶えるには借入限度額の増額がベストな選択と言えるでしょう。
【参考ページはこちら】
バンクイックは増額でも在籍確認はする?