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バンクイックで所得証明が必要になるケースや特徴をご紹介

貸金業法が改正され消費者がカードローンなどを安心して利用できる環境が整ってきましたが、その反面規制が多くなり手続きや利用で手間がかかることも増えたように思えます。そして、その手間の一つが所得証明の提出ではないでしょうか。

しかし、ローンによってその提出に違いがあり消費者はどのように判断してよいか迷うことがあります。例えば、三菱東京UFJ銀行のバンクイックでも所得証明が必要なケースがありますが、消費者にはわかりにくい点もあるようですね。

そこで今回はバンクイックの所得証明を取り上げます。所得証明は本当に必要なのか、どのような条件で必要となるのか、他社との違いは何か、といったバンクイックの所得証明の内容を紹介していきましょう。

バンクイックで所得証明が必要になるケースとは

ここではバンクイックで所得証明の提出が必要となるケースを確認します。どのような条件で所得証明の提出が必要となるのか、どのような証明の提出が必要なのか、といったバンクイックでの所得証明に関する内容や条件などを説明していきましょう。

所得証明が必要となる条件とは

消費者がバンクイックと契約する上で必要となるものとして、本人確認書類と収入証明書が挙げられます。本人確認書類は運転免許証、健康保険証やパスポートなどの提出(写し)・提示が必要となります。

収入証明書に関しては、利用限度額が100万円超を希望する契約の場合にバンクイッでは次の資料のいずれか一つの提出を求めています。
  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書
  • 納税証明書その1・その2(個人事業者の方)
  • 確定申告書第1表・第2表

つまり、バンクイックに申し込み限度額が100万円以下で契約する場合、申込者は上記の収入証明書を提出する必要はなく確認書類のみの提示で済むことになります。逆に限度額が100万円超となる契約では収入証明書の提出が必要となりますね。

その他の証明書類の提出はあるのか

バンクイックだけではありませんが、カードローンなどを運営するローン事業者では先ほど示した源泉徴収票など以外の所得に関連した資料を要求することがあります。一般の会社員などでは求められることは少ないでしょうが、そういうこともあると覚えておきましょう。

どういった基準で上記以外の収入証明書やそれに関連した資料がバンクイックで求められるかは不明ですが、そういったケースがあり得るということだけは確かのようです。特に個人事業者の場合は求められる可能性が十分に考えられます。

バンクイックにかぎらず各ローン事業者では、個人事業者の業種、事業内容や業歴などによっては1年間の所得の内容だけでは個人事業者の返済能力を正確に計りにくいこともあるので、追加の資料の提出を要求することもあるみたいですね。

もちろん個人事業者だけとは限らないので、会社員であってもそうした要求がバンクイックからあった場合はやむを得ないので速やかに提出するようにしましょう。

収入証明書類の提出方法とは

バンクイックへの申し込みはパソコンなどのインターネット経由、テレビ窓口、電話と郵送によって行われますが、収入証明書の提出は申込方法の内容に関わらず契約をテレビ窓口で行うか、それ以外で行うかで提出の方法が異なってきます。

契約をテレビ窓口で行う場合、申込者は収入証明書をテレビ窓口に持参してそれを機械に提示する必要があります。オペレーターの指示にしたがって機械の所定の位置にセットしていけば処理はそれで済むので簡単に手続きが完了できるでしょう。

テレビ窓口以外での契約は郵送かFAXのどちらかになります。郵送の場合は利用申込書とともに収入証明書も一緒に同封して郵送することになります。また、FAXの場合は利用申込書と収入証明書を所定のFAX番号に送信することになりますね。

どの手続きを利用しても審査上の影響はありませんが、契約が完了してカードが手元に届くまでの時間に差がでるので注意が必要です。カードが届く早さはテレビ窓口→FAX→郵送という順番になるでしょう。

急ぐ場合テレビ窓口ならその場でカードが発行され入手できるのでオススメですね。FAXや郵送の場合は書類やカードの発送時間と人間による手続きの処理時間がかかるので遅くなることもあり注意が必要ですね。

限度額100万円まで収入証明書が不要であることの特徴とは

バンクイックでは利用限度額が100万円までの契約では収入証明書の提出が不要となっていますが、それが利用者にとってどのようなメリットがあるのかを確認していきましょう。
(⇒バンクイックは100万以上借入可能?

消費者金融より50万円分収入証明書の準備の手間がかからない

貸金業法の改正により総量規制が導入されそれに関連して消費者金融では利用者の収入を確認する次のような義務が生じました。

貸金業者が、自社の貸付残高において50万円を超えて融資するケース(与信枠が50万円を超えるケースも含む)、もしくは他の貸金業者を含めた総貸付額が100万円を超えて融資するケースでは利用者に収入を証明する書類を提出してもらう必要があるのです。

つまり、消費者金融の場合、各利用者に対して少なくとも貸付残高が50万円を超えてしまう融資を行う場合は法的に収入証明の提出を求めなければならないわけです。

一方、銀行カードローンであるバンクイックはこの総量規制外であるため、上記の「50万円」に拘束されず自社独自の判断基準で利用者に収入証明書を求めることができ、バンクイックでは利用限度額100万円超の契約の場合としているのです。

したがって、バンクイックと消費者金融を比べると単純に50万円の差がある上、バンクイックの場合はあくまで自社の利用限度額に対しての設定であるため、利用者の総借入残高に左右されることはありません。

その点も含めるとバンクイックの利用において利用者が収入証明書を提出する可能性は消費者金融の場合よりもかなり低くなるといえるでしょう。つまり、バンクイックのほうが手間はかかりにくいというわけですね。

収入証明書が必要となるケースの例

それではバンクイックと消費者金融で収入証明書の提出が必要・不要となるケースを簡単に紹介しておきましょう。その事例をみれば収入証明書を準備しなくてはならないという可能性の違いを実感できるのではないでしょうか。

表1:収入証明書の提出が必要・不要のケース

バンクイックの場合 消費者金融の場合
バンクイックの利用限度額が100万円の場合提出は不要 ある消費者金融の借入残高が50万円となる融資を行う場合提出は不要
バンクイックの利用限度額が150万円の場合提出は必要 ある消費者金融の借入残高が70万円となる融資を行う場合提出は必要
バンクイックの利用限度額50万円、他社借入残高が100万円の場合提出は不要 ある消費者金融の借入残高が50万円となる融資(他社を含めた総借入残高が90万円となる融資)を行う場合提出は不要
バンクイックの利用限度額110万円、他社借入残高が20万円の場合提出は必要 ある消費者金融の借入残高が30万円となる融資(他社を含めた総借入残高が110万円となる融資)を行う場合提出は必要

上記の表の例の内容を踏まえてバンクイックと消費者金融の違いを考えると次のようなことがいえそうです。

まず、バンクイックは利用限度額の大きさで、消費者金融では借入残高の大きさで収入証明書の提出の必要性が決まります。利用限度額の場合は、一旦その額が決められると限度額が増額されるまでは変更がなく結果的に収入証明書の提出に影響しません。

借入残高についてはローンの借入れ・返済の利用実績によって変化するものであり、借入れが増えていけば収入証明書の提出に直結します。つまり、消費者金融ではローンの利用次第、借入れの増加次第で収入証明書の提出が必要になってくるわけです。

また、バンクイックは他社も含めた借入残高の大きさとは関係なく自社の利用限度額の大きさで収入証明書の提出の有無が決まりますが、消費者金融では他社の借入残高が収入証明書の提出に直結することもあるわけです。

表の例にあるように自社での借入残高が30万円であっても他社で110万円を借りているようなケースでは証明書の提出を求めなければならないのです。つまり、その場合利用者は証明書を提出する必要がありますね。

以上のことから利用者がバンクイックを利用する場合、消費者金融と比べて収入証明書を提出する機会がかなり少ないといえるでしょう。

他の銀行と比べた場合の所得証明に関する特徴

ここでは所得証明が必要となる条件についてバンクイックと他の銀行ローンとの違いについて説明します。他の銀行と比べ条件がどのように違うのか、その違いからどういったプラス面とマイナス面があるのか、などの特徴を紹介していきましょう。

他の銀行ローンの所得証明に関する条件とは

最近ではほとんどの銀行がカードローンを商品化しており積極的な事業運営をしていますね。銀行ローンの金利はどんどん低金利化していき利用限度額は高額化しているといってよいでしょう。

そうした銀行の積極的な事業運営が所得証明を求める条件に影響をあたえているかもしれません。銀行ローンの利用限度額の高額化に対応するかのように収入証明書を必要とする利用限度額の金額も高額化していようです。

銀行カードローンの数は非常にたくさんありその利用限度額は10万円から1000万円まで非常に広範囲になっていますが、中心帯は300万円~500万円になるでしょう。

一方、収入証明書を必要とする条件ですが、必要とする利用限度額の金額が高額化してきて現在では『300万円超』という水準の条件が出始めています。

ただし、利用限度額が500万円までのローンでは、『100万円超』から『200万円超』が中心帯といえそうですね。また、利用限度額が100万円以下の少額融資タイプのローンではもっと低い水準や提出不要のケースもみられます。

バンクイックでは100万円超の利用限度額で収入証明書が必要となっていますが、この条件はネットバンクなどの『300万円超』と比べると見劣りしますが、銀行全体としてみれば平均的な水準ではないでしょうか。

表2:銀行カードローンの収入証明書を必要とする条件と利用限度額

銀行 利用限度額 収入証明書の必要条件
バンクイック
(三菱東京UFJ)
~500万円 100万円超の利用限度額を希望する場合、収入証明書が必要
A都市銀行 ~800万円 利用限度額300万円以内の申し込みの場合、収入証明書の提出は不要
B都市銀行 ~1000万円 利用限度額が200万円超の場合に収入証明書が必要
C地方銀行 ~500万円 利用限度額100万円超の場合に収入証明書が必要
D地方銀行 ~500万円 収入証明書の提出は原則的に不要
E地方銀行 ~500万円 100万円超の利用限度額を希望する場合、収入証明書が必要
Fネットバンク ~500万円 利用限度額300万円まで原則不要(個人事業者や法人代表者は必要)
Gネットバンク ~800万円 利用限度額300万円超の場合に収入証明書が必要

『限度額100万円超』という条件は利用価値が低いのか?

銀行カードローンの収入証明書を求める利用限度額が高額化してきていますが、それではバンクイックの『100万円超』という条件は利用価値が本当にあるのでしょうか、低いのでしょうか。

その答えは「YES」といえるでしょう。その理由はカードローンなどを利用する方の平均的な借入額は圧倒的に100万円以下が多いからです。ある大手消費者金融の場合、100万円以下の利用者の構成比率が80%以上になっているほどです。

確かに200万円以上借りる方はおられますが、その割合は全体の利用者数からみればほんのわずかなものといえるでしょう。したがって、バンクイックの『100万円超』という条件なら多くの利用者の役に立っているといえるのではないでしょうか。

『限度額100万円超』という条件と審査難易度の関係

バンクイックの『100万円超』という条件ではローン審査が厳しいのではないかと不安に思われる方もいますが、実は逆のことが考えられるのです。

例えば、『限度額300万円超』という条件で収入証明書を求めるローンの場合、300万円以下の限度額では申告された収入額に対して客観的な情報に基づくチェックが入らないことになります。つまり、虚偽の申告をされても見破ることができないということですね。

その結果、返済に問題が生ずる可能性が高まり貸倒れるリスクが増大するかもしれません。そうなると全体的に審査を厳しくするか、金利を高めにするかなどの対策が必要になる恐れがでて来るのです。

他方、バンクイックの場合、限度額が100万円超になれば収入証明書を求めてチェックするので高額利用者の虚偽申告を防ぐことができます。その結果、高額利用者の貸倒リスクを回避しやすくなるので他の要素の面で審査を厳しくする必要性は生まれないのです。

以上のことから所得証明に関して、『300万円超』という条件のローンよりバンクイックのほうが審査は甘めになるという可能性があるわけです。ネット上の評判でもバンクイックの審査は銀行の中では甘めといわれているのである程度納得できるのではないでしょうか。

収入証明書の提出に関して注意すべき点

ここまでバンクイックの所得証明に関する特徴について説明してきましたが、ローンを利用する上で収入証明書の準備や提出に関しての注意点をいくつか紹介しておきましょう。

増額時に収入証明書が必要となるケースも多い

利用限度額が100万円を超えて契約される方はあまり多いとはいえませんが、ローンを利用しているうちに限度額の増額に成功して何時しか限度額が100万円を超える可能性も出てくるでしょう。

契約時の限度額が100万円以下であればバンクイックでは収入証明書の提出は不要ですが、限度額が増額して100万円を超えることになればその増額手続の際には収入証明書を提出しなければなりません。

収入証明書の提出は契約時の限度額を決める場合だけではないので増額時にあわてて準備しないで済むように保管しておきたいですね。

源泉徴収票を紛失したらどうするの?

企業に勤務する方が収入証明書を準備する場合、普通は企業から配布される源泉徴収票などを利用されることが多いです。しかし、彼らの中には源泉徴収票を保管していなかったり紛失したりしている方がいて用意ができず困るケースもあるようですね。

そうした場合の対応方法としては、源泉徴収票を再度会社に発行してもらうか、バンクイックに連絡して他の証明書類の利用が可能かどうかを相談するか、のどちらかになるでしょう。

前者の場合は会社に対して多少言いづらい面はあるかもしれませんが、総務部や人事部といった発行担当部署に再発行を依頼するとよいでしょう。源泉徴収票を会社が再発行を禁ずるような法律はないので会社が承諾してくれれば再発行は可能なはずです。

しかし、会社に再発行を依頼しても断られる可能性もあるので、その場合はバンクイックに相談するのがよいでしょう。例えば、毎月発行される給料明細書などが利用できないかを確認してはどうでしょうか。

給料明細書なら手元に残っている可能性は高いでしょうし、もしなくても次の給料日には利用することができますね。もちろん給料明細書が認めてもらえるかはわかりませんが、とにかく自分で準備できるものがないか相談してみてはどうでしょうか。

以上のように自分が提出できる収入証明書を保管しておかないと面倒くさいことになることもあるのでしっかり保管しておきたいですね。

収入証明書の提出に関連した注意点

バンクイックでは先ほど説明したとおり限度額が100万円超である場合の契約では収入証明書の提出が必要となりますが、その提出資料での収入金額と申込時に申告(入力・記入)した金額に違いがあると再審査になる可能性が出てきます。

バンクイックでの審査では申込者の収入をベースとした返済能力の評価も実施しているため、その基礎データとなる申告された収入金額が源泉徴収票などで裏付けられた実際の収入金額と異なれば、審査の結果も異なってくる可能性が高いですね。

そのためそうした収入額で差異が認められる場合、収入証明書の金額に基づいて再審査が行われ新たに判定が下されることになります。その結果、限度額の変更があったり、最悪否決になったりすることもないとはいえないのです。

特に大きな差異があるような場合は、虚偽の申告との評価を受け厳しい判定が下される可能性もでてくるでしょう。申込者の単純な勘違いでもローン側は良いようには受け取らないのでそうした誤りを防止するためにも資料に基づいた申告を心がけるようにしたいですね。

【参考ページはこちら】
バンクイックの高額借入をスムーズに!

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