三菱東京UFJ銀行銀行のバンクイックは銀行カードローンでありながら、審査が甘いといわれています。
ネットなどでも、バンクイックは銀行に名前を貸しているだけで、審査の実情はほとんど「ザル」状態などと言われています。
審査が甘い、というのはお金を借りる側からしてみるとありがたいことのように思えますが、ただ甘ければ良いというものでもありません。
これからバンクイックから借りようと考えておられる方には現状をきちんと把握していただくことが重要だとおもいますので、以下の審査の実態について検証してみたいと思います。
「審査が甘い」のには裏がある?
バンクイックの審査の実態について検証する前に、まず知っておきたいこと、それは「審査が甘いことはいいことなのか?」ということです。
もちろん、借りやすいという点からすれば、必要なときにすぐにお金が調達しやすくて良い、のかもしれません。しかし、世の中はそんなに甘くはありません。
「借りやすい」といいますが、その語の意味は「他の会社で借りれなかった人も借りられる可能性がある」と言い換えてよいでしょう。
もっと言うならば、「返済能力が低くても借りれる可能性が高い」ということです。
なぜ返済能力が低くても貸せるのか?
さて、もう一歩すすめて考えてみましょう。なぜある会社は貸さない、あるいは貸せないのに、別の会社はその同じ人に対して貸すのか?ということです。
一つの理由はそのニーズがあるからです。世の中にこれだけお金を借りたい人があふれているにもかかわらず、どの会社も同じ基準で審査をしていたら、利益を得る機会を逸してしまいます。
しかし、ニーズだけでは金融業は成り立ちません。どうしても必要な視点はどうやってリスクを回避するのかということです。
そのために比較的甘い基準で審査する会社は、どうしても高金利で貸すことになります。世の中の金融業の審査基準と金利の関係を見たら一目瞭然です。(こちらもご参考に→バンクイックの利息は高め?低め?)
お分かりように借りやすければその分高い金利での返済が待っている、ということなのです。このことを考えると、審査が甘ければ良い、ということには決してなりませんよね。
銀行カードローンなのに審査が甘いバンクイック
さて、バンクイックは三菱東京UFJ銀行のカードローンです。ですから、上記で述べたことからすれば審査が厳しいはずです。そして、金利は高くなるはずなのです。
しかし、バンクイックの金利は年利4.6~14.6%と最高金利を比較しても平均的な消費者金融の金利に比べると3%ほど低くなっています。
にもかかわらずネットで言われているように審査がゆるいとするならば、バンクイックはきちんと貸し倒れのリスクをヘッジできているのでしょうか?
バンクイックの保証会社は実はあの会社!
実はバンクイックの保証会社はみんなが知っている消費者金融アコムです。
保証会社はどういうことをするのか、というと、もしお金を借りた人が返せなかった場合にアコムが代わりに返済を肩代わりする、ということです。
つまり、アコムがリスクを負うわけですから、アコムが大丈夫だといえば、バンクイックは借りられるということになります。
この点、アコムは消費者金融としてのノウハウをすでにこれまで重ねてきており、比較的ゆるい審査でもどのようにしてリスクを回避するかを把握しています。
バンクイックの審査はどのくらい「甘い」のか?
さて、バンクイックの審査が甘めであることは確かですが、では一体どのくらい「甘い」のでしょうか?本当に口コミが言うように「ザル」状態なのでしょうか?
まずはバンクイックのサイトを検証してみましょう。
審査の甘さを検証する一つの基準は、専業主婦やアルバイトが借入可能なのか、ということでしょう。この点に関してバンクイックのサイトには
- パート・アルバイトの方は原則安定した収入がある方であれば、申込可能
- 学生は親権者の同意があれば利用限度額10万円で申込可能
- 主婦(主夫)は利用限度額30万円以内で申込可能
とあります。確かに他では借りれないかもしれない立場の人に対しても貸してくれるという意味ではバンクイックの審査は甘い、ということになりそうです。
では、無職の人は借りれるのでしょうか?
結論からするとNGです。バンクイックのサイトにもはっきりと
- 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人のお客様
- 原則安定した収入があるお客様
- 保証会社(アコム(株)の保証を受けられるお客様
とあります。つまり安定した収入がないとバンクイックの審査をうける資格もない、ということです。いくら審査が甘いといっても収入がないのにお金を貸してくれるのは闇金融くらいだと覚えておきましょう。
過去の「事故」がある人はバンクイックから借りられるのか?
審査基準の「甘さ」を図るのにもう一つわかりやすいのは、過去において自己破産や任意整理、返済の長期遅滞などをした人に対して融資をするかどうか、という点があります。
一般的に金融会社こうした事故経験者には一定のインターバルを置かない限り貸さない、というのが原則です。
それは銀行ではもちろんのこと、消費者金融でも同じことです。特に大手では、審査通過はまず不可能、といっても過言ではないでしょう。
例外的に借りることができるとすれば、街金やサラ金といった中小の貸金業者の一部なのではないかと思います。それでも借りれるとははっきり言い切れません。
バンクイックはなんといってもメガバンクである三菱東京UFJ銀行のカードローンですから、原則どおり事故経験者には貸してくれません。ですから、バンクイックの審査が「ザル」状態、というのはちょっと言い過ぎなんだと思います。
バンクイックの審査は「甘い」けど、借りすぎには注意!
以上、バンクイックの審査の程度がどの程度「甘い」のかお分かりいただけたかと思います。
文章を金利が低いのに、審査が甘いバンクイックを逃す手はないですよね。
といっても、借りすぎには十分注意してください。審査が甘いのをいいことに借りすぎてしまって、返済遅滞や自己破産などに至ってしまえばそれはまさに本末転倒です。
自分がバンクイックからどのくらい借りたいのか、そのくらいの利用限度額の申し込みであれば、返済はどのくらいのペースになるのか、前もってよくシュミレーションすることが必要です。
【参考ページはこちら】
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