> > バンクイックが緩いのは貸金業法の対象外だから!?

バンクイックが緩いのは貸金業法の対象外だから!?

ネット業界では結構有名な話になってきているのでしょうか。バンクイックについてなのですが、審査が楽に通ると言われています。審査が楽だから審査に通らないのであればバンクイックがいいよというような言い方をしている人が結構多いようです。

口コミなどでは確かにバンクイックは評判はいいですけれども、これは本当なのでしょうか。中には銀行系カードローンで総量規制・貸金業法の対象外になっているからという意見もあります。総量規制や貸金業法の対象外というのが関係しているのでしょうか。

総合的に見てバンクイックは使いやすいかどうかなども含め、検証してみましょう。

貸金業法が出来た背景

そもそも貸金業法というのはどういうものなのか、ご存知であるという人も少ないかと思います。この貸金業法というのはさほど古い法律ではありません。昭和の時代にたくさん出てきたお金を貸出しするサラ金や街金を規制するために出来たものです。

ですので最初に街金やサラ金といった小さい金貸しの業者が出てきた時というのは、厳しいルールというのはなかったのです。それこそ貸金業法という物自体がなかったのです。そこで問題があるからということでルールが作られました。

その時はどちらかと言うと貸金業法はお金を貸出している業者を規制するということもそうですが、まずは業者に登録をさせることによって闇金を規制するということが大きな目的でした。なので今ほど厳しい項目もあまりなかったと言われています。

例えば今は当たり前になっている総量規制というのも最近になって出来たものですから、それまでは特に関係なくどんどん貸出をしていました。個人情報の保護なども法律で決められていなかったので流出も多かったそうです。

銀行系カードローンの法律

一方の銀行系カードローンはこの貸金業法の対象外と言われていますが、じゃあ法律は何も関係ないのか?というと実はそうではありません。銀行法というものによって定められているのです。銀行法はその名の通り銀行を規定するものです。

例えばバンクイックのような大手のカードローンはカードローンの商品名であって、実際に貸出をしているのは三菱東京UFJ銀行です。みずほ銀行カードローンならみずほ銀行、三井住友銀行カードローンなら三井住友銀行が主体です。
(⇒バンクイックと他社カードローンを比較!

なので基本的に銀行の一業務として行っているというように考えていいでしょう。銀行の貸出業務には住宅ローンや教育ローンなどもありますが、そのうちの一つとしてカードローンが入っているのだ、というのが基本的な考え方です。

銀行法と貸金業法の違い

では銀行法と貸金業法は実際にどういう違いがあるのでしょうか。細かく見ていけばいろいろな違いがあります。預金業務が出来るのは銀行法だけですし、為替業務と言われているものができるのも銀行法に定められているものです。

ただ、そういった銀行だけが行えるモノは貸出とは関係ないので、今回は除外して考えるほうがわかりやすいと思います。なので貸出に関係のある、銀行系カードローンを規定しているものだけを消費者金融と比較してみるといいでしょう。

銀行法 貸金業法
総量規制 対象外 対象
業務 融資や投資、為替業務に預金も出来る 融資業務のみ
審査 甘くなってきている 昔から甘く、柔軟

以上のような特徴があるといえるでしょう。これらの特徴を考えると、銀行系カードローンであるバンクイックと一般的な消費者金融との違いというのがわかると思います。貸金業法と銀行法の違いというのが前提にあるのは間違いありません。

本当に審査は甘いのか?

しかし貸金業法に規定されていないからバンクイックは審査が甘いという考え方は少し違います。バンクイックは審査が甘い・ゆるいという話は出てきていますが、法律によってそういった違いが出るというような考え方はできないでしょう。

仮に貸金業法の対象内だから厳しくて、貸金業法の対象外で銀行法の対応になるから優しいというのであれば、消費者金融が厳しく銀行系カードローンが優しいということになってしまいます。現在、そんな風にはなっていません。

他の銀行系カードローンや消費者金融を比較してみればわかることではありますが、両方共に厳しい・甘いものがあります。つまり法律によって審査が甘くなったり厳しくなったりするようなことはないと考えたほうがいいのです。

銀行系と消費者金融の関係

まずそもそも銀行系カードローンと消費者金融はどういう関係がずっと続いてきているのかということを、知っておいたほうがいいでしょう。銀行系カードローンは後から出てきたのですが、それまでは消費者金融しかありませんでした。

なぜ街金やサラ金といったような小さいお金を貸すような企業や個人が出てきていたのか?というと、これは今までの銀行の姿勢にありました。銀行というのは一般的に企業、しかも業績の良い企業にしかお金を貸さないと言われていたのです。

実際にそれがバブルが弾けてからも続いていました。バブルの前にはたくさんのお金を中小企業に貸し出していたのですが、バブルが弾けると一斉にそのお金を回収に回ったのです。いわゆる貸し剥がしというものが行われました。

そこで銀行は企業にも貸出をたくさんしてはいけないと考えるようになったわけです。今でこそ投資信託や保険を売る窓口がありますが、昔は単純にそういったことはほとんどしていませんでした。今は貸出のリスクをあまりとらなくなったのです。

つまり

  • 企業にたくさんお金を貸してバブル崩壊で回収不能に
  • 企業への貸出だけではリスクが高く限界があると判明
  • 投資信託や保険、為替業務に加えて個人向け貸出も

というような流れがあるというわけです。これがある意味では銀行がカードローンを始めたきっかけでもあるのです。それまでは銀行というのは貸出を個人向けにほとんどしていなかったので、消費者金融の独壇場になっていました。

それが大手消費者金融を銀行が買収したり、銀行がお金を出す形で消費者金融を作り出すといったことも行われるようになったのです。結果的に銀行は個人向けにお金を貸すようになり、現在のように銀行系カードローンも行うようになったのです。

歴史的にはこのような背景が実はあるというわけです。

バンクイックが緩い理由

ではバンクイックは法律的に特に関係ないというのであれば、法律ではない点でバンクイックが緩くなっている理由というのがあるはずです。それはどういうことなのか?まずどうして借りやすい・審査がゆるいと言われているかを見てみましょう。

  • 専業主婦や学生が借りられる
  • 少額なら1時間以内に借入可能
  • 借りられる金額が大きい

このようなことが語られることが多いでしょう。検証していくとバンクイックは本当に審査が甘いのか?審査が甘いと言われている本当の理由というのがわかってくるのではないかと思います。

専業主婦や学生も借入可能

バンクイックが審査がゆるい、そう言われることの多いのはこれが最も大きな理由ではないかと思われます。専業主婦や学生といった一般的に消費者金融では借りられない人たちも申込みができるし借りられるという事実があります。

これはその通りです。バンクイックはそういったことをはっきりとは言っていないのですが、実際に専業主婦で借りている人もいるし、学生で借りている人もいます。また、実はバンクイックは身分証明書の提出のところにもヒントを書いています。

身分証明書の説明欄がホームページに有るのですが、そこには学生の場合は学生証を別途持ってこないといけないということが書かれています。つまりこれは学生でも借りられる、申し込み可能ということを示唆しているわけです。

口コミには専業主婦で借りたという人もたくさんいることから、まず間違いなく借入はできるわけです。これは消費者金融では考えられないことです。なぜなら消費者金融は総量規制があるので、収入のない人には貸出ができません。

なので収入のない専業主婦や学生が借りられるという点から考えても、銀行系カードローンのバンクイックは優れている、審査が楽に通る、ゆるいというように言われているのでしょう。これがウワサの正体とも言えるのではないでしょうか。

少額なら1時間以内に借入可能

次にスピーディーに借りられるというのもいいイメージを持たれています。スピーディーな借入というのは即日融資のことを想像すると思いますが、銀行系カードローンの多くがなかなか即日審査を終わらせて融資まで可能だというところがありません。

融資が早いというのはある意味では消費者金融が多かったのですが、バンクイックの場合はその消費者金融よりも早く審査を終えて、しかも借入まで出来るというような状況をつくりだしたのです。これは大きな違いがあります。

少なくとも現在融資の審査がゆるいと言われているのは、このスピーディーな即日融資というのも大きな要因の一つかと思います。他の銀行系カードローンに比べると早いので、バンクイックはゆるい審査だと考えられているのでしょう。

借りられる金額が大きい

最後が借りられる金額が大きいことですが、これはある意味では法律が関係していると言えます。銀行系カードローンは総量規制の対象外になっていますから、借りるときには年収の3分の1以上の借り入れが可能になります。

バンクイックも当然ながら法律上は貸金業法ではなく銀行系カードローンなので銀行法の管轄になります。となると、借入をするときには年収3分の1以上借りられるのです。ほとんどの消費者金融を使うよりもたくさん借りられるでしょう。

これはバンクイックならではではないですが、借入をたくさんできるというのであたかも「枠をたくさんくれるからゆるい審査の業者なんだ」と考えるのかもしれません。しかし仮に貸金業法に総量規制がなければ、消費者金融のほうが借りられたでしょう。

昔このルールがなかった時にはかなりの金額を消費者金融は貸し出していたと言われています。それが現在では法律で制限されているので出来ないだけです。消費者金融よりも現在ではたくさん借りられるバンクイックは緩く感じても仕方ないでしょう。

審査に落ちることも想定に

以上のように審査やその性質自体がゆるいのではないかと考えられているのが銀行系カードローンのバンクイックです。バンクイック自体は確かに人気のあるカードローンですし、使って得をする便利なカードローンであることは間違いないでしょう。

しかし気をつけておきたいのは緩い審査だというように油断しすぎないということです。昔の銀行から借入をしていた時代に比べれば、圧倒的に審査は緩くなっているといえるでしょうが、だからといって落ちないというわけではありません。

過去にカードローンを申し込んだけれども、バンクイックの審査にとおらなかったという人はたくさんいます。そしてそういった人たちが借り入れが出来なかったから条件が悪いものを使わざるを得なくなっていったという人もいます。

もちろんちゃんと働いていて、借金も他からほぼしていないというのであれば、まず借りられないということはありません。しかし借金をたくさんしすぎているとか、収入が全く無いとか、無職であるとかそういう場合には落ちてしまうものです。

緩い審査にはなっています、それ自体は正しいですが、ゆるい審査というのは誰もが通るという意味とは違うのです。バンクイックを使うときにはその点に気をつけて利用するようにしてください。申込み前にチェックは重要でしょう。

【参考ページはこちら】
バンクイックの電話連絡はいつ来る?

新着記事
ページトップへ