テレビCMで認知度が高まっている銀行カードローンですが、その中でも三菱東京UFJ銀行のバンクイックの人気は高いようですね。
しかし、審査が厳しく簡単には借りられない、審査に時間がかかり直ぐに借りられない、という噂をネットなどで見聞きしてバンクイックへの申し込みを躊躇されている方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回はバンクイックの審査を取り上げます。バンクイックの審査の方法や内容を説明するとともに、審査にどの程度の時間がかかるのか、在籍確認が実施されるのか、審査はどの程度難しいのか、などの審査の特徴も紹介していきましょう。
バンクイックの審査ってどんな感じなの?
ここではまず三菱東京UFJ銀行のバンクイックの審査の全体像を紹介します。どのような審査方法があり、どのような流れで進められるのか、どのような内容が審査されるのか、といった点を確認していきましょう。
審査を受ける方法には何がある?
バンクイックでの審査はローンへの各申込手続の中で実施されるので、申込方法イコール審査手段ということになります。その申込方法は、パソコン・スマートフォン・携帯電話によるインターネット経由、テレビ窓口、電話と郵送で行われます。
同行のATMなどに設置されているテレビ窓口(契約機)を利用してバンクイックに申し込むこともできます。テレビ窓口ではオペレーターと会話しながら機械の操作ができるので手続きで迷っても安心して進められるという利点があります。
また、運転免許証などの確認書類や収入証明書などを持参していけば、その場で契約してカードを受け取ることができその時点から借入れできる可能性もあります。上手く手続きが進み審査が早く終われば最短40分でカードを手にすることもできるのです。
電話で手続きしたい場合は、バンクイックの指定のフリーダイヤルを利用することができます。固定電話だけでなく携帯電話やPHSからも申し込みができるので、家族に知られたくない場合には助かりますよね。
郵送による申し込みの場合は、利用申込書をネット経由やFAXにより取り寄せ、それに必要事項を記入し確認書類などとともに同行へ郵送することで手続きを済ますことができます。
郵送の場合は契約書やカードなどの郵送にかかる時間が必要なため申し込んでから借入れできるまでの時間が多くかかりますが、申込内容をしっかり確認しながら手続きを進めたい方にはピッタリかもしれませんね。
バンクイックのローン審査の流れ
バンクイックの審査は郵送を除けば申込手続を始めることで審査の手続きに入ることになり、その手続きが完了すれば後は審査結果が回答されるのを待つだけとなります。
その手続きの中には、申込者が自分の氏名・年齢などの属性、収入、債務などの情報を入力する、必要書類を提出する、ローン側が本人確認や在籍確認する、といったことが含まれます。
基本的な審査の流れとしては、申込者の情報入力(提出)→電話による本人確認→電話による在籍確認→Eメールか電話での審査結果の回答(→テレビ窓口か郵送による契約とカードの受取→借入れ開始)となります。
このバンクイックの審査は形式的には仮審査と本審査に分けられています。仮審査では申込者が提供した情報や信用情報などをもとコンピュータによる判定が実施されるといわれています。
仮審査の結果はメールか電話で実施されますが、その内容は合否の結果、仮の利用限度額と貸付利率となります。例えば、「仮審査の結果は以下の内容となりました。利用限度額:50万円、借入利率:14.6%」といった内容になるようです。
本審査では各種の情報の照合、追加融資のチェックなどが行われ最終的な合否の判定が担当者などにより行われるようです。本審査の結果は在籍確認が終了しないと得られないので早く済ませられる時間帯に申し込みたいですね。
本審査が終了すればメールか電話で正式な合否の結果、限度額と利率が連絡されることになります。その場合、仮審査で合格していても本審査で落とされたり、限度額や利率が変更されたりすることもあるので覚悟しておきましょう。
バンクイックの審査はどれくらい早いのか
バンクイックの審査の特徴の一つはスピード審査ではないでしょうか。既に紹介していますが、ネット経由の手続きでは審査回答まで最短30分で済むケースもあるといわれています。
ここではバンクイックの審査が実際にどれくらい早いのか、どの方法が早いのか、他社と比べて早いのか、といった審査スピードの実態を確認していきましょう。
バンクイックで最も審査が早い方法は何?
バンクイックの審査を受ける方法の中で最も早く審査を完了できる方法はネット経由、テレビ窓口と電話のいずれかになるでしょう。
ネッ経由の方法については最短30分で審査回答が可能であることを確認しましたが、テレビ窓口や電話でも基本的には同じと考えてよいでしょう。
審査は申込者がその個人情報を提供することによって開始されるので、どの方法であっても個人情報や信用情報がバンクイックの情報システムに入力されてから処理されるまでの時間は同じなのです。
したがって手続きを開始してから審査結果が得られるまでの時間に差が出る部分は、情報を入力する時間(自分で情報を入力、質問に応えて情報提供)になります。例えば、ネット経由の場合パソコンなどが得意な方は手続きを短時間で終了できるでしょう。
逆に不得意な方なら相当時間がかかるかもしれませんね。電話の場合はオペレーターがローンや手続きの内容など説明しながら審査に必要な情報を質問してくるので多少時間が多めにかかる可能性はあるでしょう。
しかし、不明な点はその場で解消でき操作で迷うこともないので無駄な時間をかけることが少なくなりネット経由の方法よりも結果的に早く終了できるかもしれませんね。
テレビ窓口の場合はオペレーターと話をしながら機械を操作して手続きを進められるので上記の電話による方法よりもさらにわかりやすく、より短時間で終了できるかもしれません。ただし、申込者がテレビ窓口まで行く時間を考慮する必要がありますね。
以上のことからネット経由、テレビ窓口と電話の方法による審査それ自体の処理にかかる時間には差は大きくありませんが、利用者と申込方法との相性や来店のための時間により大きな差が生じるかもしれません。
パソコンなどの操作が得意で一人で手続きができる方や同行の店舗が近くにない方はネット経由で、手続きやIT機器の操作に不安のある方は電話かテレビ窓口で申し込むほうが審査時間を短くすることができるのではないでしょうか。
他社と比べたバンクイックの審査時間と融資までの時間
ホームページ上で示されているバンクイックの最短の審査時間は30分となっていますが、このスピードは他社と比べて早いかどうか気になりますよね。それを確認するため他のローンのホームページ上のデータを集めそのいくつかを表1にまとめてみました。
都市銀行ではB社がバンクイックと同様最短30分となっていますが、そのほかはバンクイックやA社のように何十分という単位ではなく最短当日回答となっておりややスピード感に欠けるかもしれませんね。
地方銀行ではC社やE社のように最短当日回答のところが多くみかけられますが、D社のように翌営業日、2営業日以上かかるケースも少なからずみられます。そのためバンクイックと比べると審査時間は長いケースが多いといえそうです。
ネットバンクも傾向としては地方銀行に近いかもしれません。最短30分というような短時間での対応はほとんどみられず、全体的にはバンクイックよりやや遅いといえるでしょう。また、ネットバンクでは当日融資に対応できないところも意外と多いですね。
大手消費者金融と比較すると最短30分の審査時間で当日融資が可能な点もバンクイックと同じであり、ローンスペック上の審査時間としてはほとんど同じといってもよいでしょう。
大手信販会社ではI社のように最短25分や当日審査というところもありますが、1週間以上かかるところもあるなどばらつきが多く全体としての比較が難しいです。ただし、当日融資に対応できるところが少なく多くは融資までに数日以上の時間がかかりそうですね。
中小消費者金融の場合店頭での受付けと融資をしているケースも少なくないため審査時間は比較的短く、当日回答するところが多いですね。また、当日店頭で融資したり銀行振込したりするケースも多く小回りの利く審査と融資を行っているといえるでしょう。
ただし、バンクイックのように「最短30分」というスピードを示しているところはほとんどありませんね。
表1:審査時間
ローン事業者 | 審査回答時間 | 当日融資 |
---|---|---|
バンクイック | 最短30分 | 可能(最短40分) |
都市銀行A | 即日審査 | 可能 |
都市銀行B | 最短30分 | 可能 |
地方銀行C | 最短当日回答 | 最短5営業日 |
地方銀行D | 最短翌営業日 | 不可(最短2営業日後~) |
地方銀行E | 最短当日回答 | 可能 |
ネットバンクF | 最短当日~2営業日 | 可能 |
ネットバンクG | 最短当日回答 | 不可(4~5日) |
大手消費者金融H | 最短30分 | 可能 |
大手信販会社I | 最短25分 | 不可 |
中小消費者金融J | 最短当日回答 | 可能 |
中小消費者金融K | 最短当日回答 | 可能 |
口コミ情報にみる実際の審査時間
実際の審査時間は利用者の口コミ情報を参考にしないと把握できないため、ここ数年の情報を集めそのいくつかを表3にまとめてみました。その口コミ内容をみていると次のような特徴が浮かび上がってきます。
番号3、7、8や10などでみられるように全体的な特徴としては利用者によって審査時間のばらつきが大きいという点が挙げられるでしょう。審査時間が1時間程度で済んでいる方から3日ほどかかる方がおられるなど時間差がかなり出ていますね。
ここに挙げた口コミ情報では「最短30分」というような超短時間はみられませんが、審査が混んでおらず本人確認、在籍確認や確認書類の提出などがスムーズにいけば1時間程度で審査が終了できる可能性はあるでしょう。
ただし、番号1、2、5や9でみられるように当日中や翌日の審査回答も比較的多いようですね。申し込む時間帯やその時の審査状況では1~2時間という審査時間は難しくなり、回答がその日の後半や翌日になる可能性は低くないかもしれません。
テレビ窓口での申し込みでは平日に込み合うことがあり、その場合には思いの外待たされることもあるようです。そうなると審査に入る時間が遅れ当日の審査回答が可能な時間までに間に合わなくなることもあるので、混む時間帯を避けて申し込んだほうがよいですね。
最後の特徴は審査時間ではないですが、郵送で契約手続を行う場合カードが届くまでに1週間くらいかかることが多いようです。テレビ窓口ならその場でカード発行できるので急いでいる方はテレビ窓口を利用したほうがよいでしょう。
表2:審査時間に関する口コミ
番号 | 審査時間に関する口コミ内容 |
---|---|
1 | ネットで申し込み2時間後に仮審査通過の連絡。その2時間後本審査通過 |
2 | 仮審査結果が翌日もらえた |
3 | ネットで申し込んだが3日後に否決の連絡がきた |
4 | テレビ窓口での申し込みでは平日が混んで待たされ結果的に手続き遅くなり当日中に審査結果がもらえなかった |
5 | ネットで申し込みその日のうちに審査通過の連絡 |
6 | ネットからの申し込みでは審査は早いがカードが届くまで1週間かかった |
7 | ネットで申し込み審査結果まで1時間かかった |
8 | 申し込み後約2日で審査結果がでた |
9 | 夜に申し込み翌日の昼に審査結果がでた |
10 | ネット経由での申し込み。仮審査は約5分、本審査の結果は約3時間かかった |
バンクイックの審査の難易度はどれくらい?
銀行の審査は業界で最も厳しいとよくいわれるのでバンクイックがどの程度厳しいのか気になりますね。そこでネット上の口コミ情報を集めてバンクイックの審査難易度を確認することにしましょう。
他社と比較したバンクイックの審査難易度
バンクイックは銀行が運営するカードローンなので審査が厳しいという声を聴くこともありますが、ネット上の口コミでは逆に「意外と甘いのでは?」、「銀行ローンにしては緩いのでは?」といった意見も少なからずみられます。
そうした意見が本当なのか、他社と比べてどの程度甘いケースがありそうなのかを確認するためネット上の口コミを表4にまとめてみました。その結果から次のようなことが考えられます。
番号1、2、6などでみられるように銀行カードローンより審査が甘いとみられている大手消費者金融の審査で否決されたケースでもバンクイックでは可決されています。
これだけでバンクイックが大手消費者金融よりも審査が甘いとはいえませんが、審査基準などの違いにより申込者の状況によっては結果的に大手消費者金融よりもバンクイックのほうが審査通過しやすいケースがあることは間違いないようですね。
番号4、5、8、9、10などでみられるように他の銀行の審査で否決された後にバンクイックで可決されているケースがあります。つまり、バンクイックが他の銀行と比較してやや甘いか、それほど厳しくないことが覗えます。
番号7では銀行や消費者金融など20社ほども1カ月の間に否決され、申込ブラック化していると考えられる状態でもバンクイックの審査に通っています。一般的なローンではとても可決されないケースであり、バンクイックの審査の柔軟さが感じられますね。
番号3のようにバンクイックでは専業主婦が審査通過している事例が少なくありません。信用力や返済能力が低いとみられている専業主婦に対しても柔軟な審査を実施していると思われます。
表3:審査の難易度に関する口コミ
番号 | 審査の難易度に関する口コミの内容 |
---|---|
1 | 他の大手消費者金融S社とT社で否決後、バンクイックで10万円可決 |
2 | 2社で150万円借入れ中、大手消費者金融A社で否決後バンクイックに申し込みして仮審査で50万円可決 |
3 | 専業主婦で30万円可決 |
4 | 年収250万円、他社借入れ3件130万、2ヶ月前に大手消費者金融2社で否決後、バンクイックで50万円可決 |
5 | パートで年収120万円、大手消費者金融4社と銀行1社で否決後、バンクイックで20万円可決 |
6 | 大手消費者金融Y社で否決後、バンクイックで可決 |
7 | 約1ヶ月間で銀行や消費者金融など約20社で否決された後、バンクイックで100万円可決 |
8 | 年収100万円未満のパートだが銀行2社で否決後、バンクイックで50万円の可決 |
9 | 銀行1社で否決後、バンクイックで30万円可決 |
10 | 1週間前にネットバンク1社で否決後、バンクイックで50万円可決 |
ブラックの審査通過からみたバンクイックの審査難易度
ローン事業者の審査難易度を推し量る判断材料として信用事故に対する対応の仕方が役立ちます。そのためバンクイックの金融ブラックへの取り扱いに関する情報を口コミから得ることにして、その結果を表5にまとめました。
まず全体を通じた特徴として、一般的にブラックが銀行カードローンの審査に通ることは困難であるといわれていますが、バンクイックではブラックと思われる方でもその状況によっては審査通過できる可能性があるという点が挙げられるでしょう。
「自分がブラックだから銀行からお金を借りることは無理!」と最初から諦めている方もおられるかもしれませんが、状況によってはバンクイックなら審査に通る可能性もあるので申し込む候補の一つに加えてみてはどうでしょうか。
バンクイックでは番号1や2のように任意整理といった比較的軽めの事故者から番号4や10のような個人再生、自己破産といった深刻な事故者まで審査通過しており、その審査対応の柔軟さが覗えますね。
また、番号2、5や6のように、現在債務の延滞中という信用事故を起こしている方や、任意整理中という事故の処理中の方であってもバンクイックの審査に通った事例がみられます。
一般的には事故中の者や債務整理の処理中にある者がローン審査に通ることはかなり厳しいとみられていますが、バンクイックではその者の状況をよく吟味して柔軟な評価を下しているようですね。
さらに、番号6のように返済能力がないに等しいブラックの専業主婦に対してもバンクイックは融資を実行しています。
表4:ブラックの審査に関する口コミ
番号 | ブラックの審査に関する口コミの内容 |
---|---|
1 | 年収355万円、過去に任意整理の経験ありでその債務は完済、現在4社で90万万円の借入れ有りだが、バンクイックで20万円可決 |
2 | 2件の任意整理中、バンクイックの本審査で50万円可決 |
3 | 3年前に他社ローンの遅延で訴訟となり一括返済による和解の経験ありだが、バンクイックで10万可決 |
4 | 8年前に個人再生の経験あり、現在他社の借入れも有りだが、バンクイックで80万円可決 |
5 | 年収290万円、他のローンで100万円の借入れ有りで大手消費者金融では50万円延滞中だが、バンクイックで30万円可決 |
6 | 専業主婦、クレジットカード5社で返済延滞と強制退会の経験ありだが、バンクイックで30万円可決 |
7 | 2年前に債務整理完済、現在他社3社で36万円の借入有りで他の銀行1社に否決されるもバンクイックで50万円可決 |
8 | 専業主婦、7年前に債務整理の経験有りだが、バンクイックで30万円可決 |
9 | 3年前にクレジットカード2社とカードローン2社で延滞による処理で一括返済による和解の経験ありだが、バンクイックで50万円可決 |
10 | 年収200万円、7年前に自己破産の経験あり、現在他社3社から70万円の借入れ有りだが、バンクイックで50万円可決 |
バンクイックの審査内容ってどんな感じ?
ここではバンクイックの審査内容を簡単に紹介しておきましょう。審査を受ける前に審査内容を知っておくと多少役立つこともあるので参考にしてほしいですね。
バンクイックをはじめとしたカードローンの審査は申込者がどれだけの返済能力と信用力を有するかを確認するために行われています。前者に関しては申込時の提供情報をもとに、後者のほうでローン側が独自に入手する信用情報をもとに判定されるのです。
返済能力の評価項目としては、性別、年齢、自宅電話・携帯電話の有無、婚姻状態、年収、債務状況(他のローン、住宅ローンなどの借入額)、保険の種類、勤務先、企業規模、勤続年数などが挙げられます。
それらの中でも性別・年齢、年収、勤務先・勤続年数・勤務形態、債務状況が特に重要視される項目とみられており、それらの内容が合否に大きく影響することもあるようですね。
一方、信用力に関しては信用情報機関から取り寄せられた申込者の信用取引情報が使用されますが、その評価項目としては取引履歴、現在の債務状況・与信枠、信用事故の有無と処理状況などが挙げられます。
それらの中でも信用事故の有無と処理状況は特に重視されており、信用事故の内容によってはそれだけで否決の結果になってしまうこともあるのです。特に銀行の場合は信用面のチェックが厳しいようなので信用事故があると審査通過が難しくなりますね。
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