バンクイックで限度額増額断られたら、他社に申し込むってアリ？

三菱UFJ銀行のバンクイックは人気のカードローンの1つです。すでに利用しているという人も多いのではないでしょうか？

バンクイックで借入枠を持っているけれど、今のままだと限度額が少し物足りない…という時、限度額の増額を申し込むことができます。

ただしバンクイックに限らず限度額の増額には別途審査があるので、断られる可能性もゼロではありません。（こちらもご参考に→バンクイックの審査は厳しい？）

バンクイックで限度額増額を断られたとしたら、次に思いつくのは他社に新たに申し込むという方法ですよね。実際のところ、このバンクイックに加えてさらに他社で借入枠を作るというのはアリな手段なのでしょうか？

バンクイックで限度額増額できない2つの理由

まずバンクイックで借入限度額の増額を断られるには、必ず理由があります。

• 借入希望額が返済能力に見合わないと評価されている
• 借入限度額の増額が可能な優良顧客としての条件を満たしていない

借入限度額の増額ができない理由として、主に考えられるのはこの2つです。

借入限度額は返済能力の評価で決まる

原則として、個々人の借入限度額の設定は新規契約時の審査での返済能力の評価に基づいて行われます。

• 収入
• 雇用形態や勤続年数など勤務状況
• 配偶者・扶養家族の有無など家庭の状況
• 年齢

返済能力に関してはこれらの様々な項目にそれぞれスコア付けされ、その総合で評価が決まります。中でも重要なのはやはり収入です。

バンクイックは銀行カードローンなので、個人の借り入れ総額を年収の3分の1までと制限する総量規制の対象にはなりません。しかし結果として、それが１つの目安になっているとは考えておいた方が良いでしょう。

ただし新規契約時点では様子見という意味で、返済能力からの見込みに比べるとやや低めに借入限度額が設定されることも珍しくありません。

その場合には順当に利用実績を重ねていけば借入限度額の増額はさほど難しいことではないでしょう。ただし、借入希望額が評価されている返済能力に見合わないと判断されると希望通りの増額ができない可能性があります。

限度額増額可能な優良顧客の条件

経済的な返済能力からみて増額の余地があるにも関わらず、借入限度額の増額を断られることもあります。借入限度額の増額が可能な優良顧客としての条件を満たしていない場合です。

バンクイックのようなカードローン業者にとっての優良顧客として認められる条件は大きく分けて3つあります。

• 一定の契約期間が経過している
• 契約期間内で複数回の利用がある
• 支払いの無断遅延などルール違反行為がない

原則としてこの3つの条件をすべて満たしていなければ優良顧客として扱われることはありません。

まず一定の契約期間が経過しているということは大前提となります。基準は業者によって異なりますが、だいたい半年前後くらいと見ておけばよいでしょう。

また、その期間内での利用頻度も重要です。いくら契約期間だけ長くなっても、一度きりしか利用したことがない…というのではお金を借りてほしいカードローン業者にとっては良いお客様とはなり得ません。利用回数が少なければそのぶん利用態度を見極める機会も少なくなります。

そしてたとえ利用期間・利用頻度ともに申し分なくても、利用態度が悪ければやはり優良顧客とは言えないのです。たとえば支払いの無断遅延のようなルール違反とされる行為があると、借入限度額増額は遠ざかってしまいます。

複数同時借り入れは金利で損をする

バンクイックで上記のような理由で借入限度額増額を断られたとして、他社で新たに借り入れを申し込むというのは順当な方法のようですが、実はあまりおすすめできません。

複数のカードローンで同時に借り入れをすることには、いくつかの見逃せないデメリットがあります。中でも特に重要なのが金利面です。

カードローンの金利というのは、借入限度額が高くなるほど反比例して低くなっているのが基本です。

バンクイックでもこのように借入限度額50万円ごとに1～2％ずつ金利が下がっていきます。

つまり例えば増額することで借入限度額が50万円を超える場合には、バンクイック1社で借りるよりも他社と2社以上で分散して借入枠を持つ方が高金利になってしまう可能性が高いのです。

複数借り入れで返済が大変になるのはナゼ？

複数のカードローンで同時に借り入れをしている場合、1社で借りているよりも確実に返済面の苦労が増えてしまうことも大きなデメリットです。

• 毎月の返済額が高くなる
• 毎月の返済回数が増えるので手間や精神的負担が増える
• 借入残高が把握しにくい

主にこの3つの理由から、複数のカードローンを同時に利用していると返済はより大変になります。

無理のないペースで返済できるよう低めに最小返済額が設定されているのはカードローンの魅力の1つですが、それでも同時に2社以上の返済をしていかねばならないとなると、月々の合計返済額はどうしても高額になりがちです。

また、毎月返済日が2回以上来ることになるので手間がかかるうえに、常にカードローンの返済に追われているという精神的な負担も少なくありません。

そして借り入れが分散していることでトータルの借入残高や完済時期が把握しにくくなり、計画的な返済が難しくなってしまいます。

こうした複数同時借り入れが原因で返済難に陥り、最終的には債務整理をするところまで追い込まれた人というのも実際にいるのです。

借り入れ件数が増えるほど審査で不利に…

たとえ同時に借り入れをしているわけではなくても、契約している借り入れ件数が増えるだけでもデメリットはあります。

複数のカードローンを契約して借入枠を持っているということは、それだけお金に困っていて、しかも1件でまとまった借入枠を作れない条件の悪い利用者という見方をされる可能性があります。

住宅ローンなどの大きな借入審査では2社以上の借入枠があるだけで通らないということもあるのです。カードローンであれば2，3社くらいまでは問題ない場合が多いですが、それでも4件以上ともなるとまず審査ではじかれてしまいます。

くれぐれも新たなカードローンを申し込む時には慎重になるべきなのです。

他社借り入れより限度額増額が吉

ここまでのことをまとめると、バンクイックで借入枠がある状態で他社のカードローンを申し込んだとしても、お金が借りられるというメリットに比べてデメリットが圧倒的に多いことがおわかりいただけたかと思います。

• 金利面で損をする
• 返済が大変になる
• 借入審査に通りにくくなる

いずれもけっして無視できない重大な問題ですよね。

バンクイックの借入限度額増額を断られるには必ず理由があります。まずはその理由を考え、可能であれば改善して増額審査に再度挑戦することを考えてみることをおすすめします。

【参考ページはこちら】
バンクイックで増額を断られる理由